2010年12月14日

ベルリン・フィル、コンサートマスター就任よる記者会見レポート

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の第一コンサートマスターに就任することが決まった樫本大進。
日本で行われているコンサート・ツアーの合間をぬって行われた記者会見のコメントから一部をご紹介いたします。
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樫本大進:今日はたくさんの皆さんにお集まりいただき、ありがとうございます。12月10日にベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターへの就任が正式決定いたしました。僕自身とてもびっくりしています。日本でのコンサートツアー中でもあり、ちゃんと実感できていなくて、早くベルリンのみんなと話したい!と思っています。世界トップのベルリン・フィルが、このままずっとトップえあるよう、僕もがんばりたいと思っています。

Q:試用期間は2年間。正式に決定するのは2011年5月末ごろと伺っていたのですが、早くなったのはどうしてなのでしょうか?
樫本:一応、試用期間は2年間、というふうになっていますが、早く決まるということもあるようですね。

Q:短い試用期間でしたが、その間に団員の皆さんの信頼を得ることができたという実感はありましたか?
樫本:
1年3ヶ月という期間は、ある意味とても短く、ある意味とても長いものでした。団員の皆さん、そして(首席指揮者・芸術監督である)マエストロ・ラトルに音楽的にも人間的にも認めてもらえた・・・というのは、もう最高に幸せです。

Q:ベルリン・フィルの正式なコンサートマスターとしての最初のコンサートは?
樫本: (12月29日、30日、31日に行われる)ジルベスター・コンサートです。実は、このコンサートはもともと小澤征爾さんが振る(指揮をする)予定だったんです。正式にコンサートマスターとして演奏するコンサートが、本当は小澤マエストロ指揮のコンサートだったというのは、何だか運命的なものを感じます。
おもしろいことに(小澤マエストロの)代役として指揮をするのはグスターボ・ドゥダメルさんですが、僕がコンサートマスターのオーディションに受かって最初に舞台に立った公演もグスターボさんの指揮でしたし、正式に決定してから最初のコンサートもグスタホさん。同じ世代の、ヴァイオリン出身のマエストロというのも嬉しいです。

Q:改めてコンサートマスターのおもしろさを教えていただけますか?
樫本:
コンサートマスターとして演奏する時は、ソリストとして演奏しているときとは、全然違う音楽の作り方、音楽の考え方が必要とされると感じています。指揮者の右手、楽器でもあり、時々奴隷でもあり(笑)、オーケストラの奴隷でもある(笑)。いろいろな仕事がひとつになっているポジションですので、楽しいですね。いろいろな意味で、いろいろな方向から音楽が見えている、というふうに感じます。

Q:プレッシャーはありますか?
樫本:試用期間だから・・・という言い訳が使えなくなるのが残念ですね(笑)。これからは正式に、第一コンサートマスターとしてオーケストラの代表でもあり、オーケストラの顔でもあるというふうに考えると、プレッシャーはあります。
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Q:樫本さんにとって、ベルリン・フィルとはどのような存在ですか?

樫本:僕にとっては憧れのオーケストラでした。カラヤンの振っていた黄金時代、あのときの弦楽器の音、というのは誰でも憧れるものだと思います。実際にオーケストラの中に入ってみると、違う方向からの魅力もいろいろ感じられるようになりました。リハーサルのときもジョークなども出て、とても明るい空気の中で音楽を作っていけるのが、僕自身すごく好きです。

Q:ベルリン・フィルと日本のファンのかけはし、という意味でどのようなことをお考えですか?
樫本:
ベルリン・フィルに入ったときから、ベルリン・フィルの日本公演で早く演奏したい・・・と思っていました。ただどのコンサートで演奏するかというのは、事務局の方々なども一緒に決めることなので、僕があまり言えることではないんですよ。でも、これからはベルリン・フィルにいるので、いつかはきっと実現すると思って楽しみにしています。
また、ベルリン・フィルのサイトに【The Digital Concert Hall】というのがあって、それをずっと日本やアジアの方々にも見やすいようにして・・・と話していたら、今、日本語のサイトもできたと聞いてとても喜んでいます。

Q:今までお世話になった方々にはどのように伝えられましたか?
樫本:実はまだ、小澤さん、チョンさんとはお話できていません。
小澤マエストロ、去年5月僕がまだ内定もしていないタイミングだったのですが、一番前の席で演奏しました。その時、マエストロのあたたかい気持ち、サポートを感じましたので、そのお礼の気持ちを伝えたいです。クスマウル先生には、すぐにお電話しました。先生はとても喜んだ声で、「よくやった。がんばった!」とおっしゃってくださいました。早く先生にお会いして、乾杯したいです!

Q:最後にひとこと。
樫本:
ベルリン・フィルという世界トップのオーケストラのコンサートマスターという、ある意味オーケストラをひっぱっていく存在になれるよう、これからもがんばっていきたいです。試用期間が終わったので「楽にあるんだろう」と思われるかもしれませんが、僕は、これからが大変・・・と思っていますので、皆さんどうぞこれからも応援よろしくお願いいたします。今日はありがとうございました。

急に行われた記者会見でしたが、多くの方々にお集まりいただき、充実した内容のものになりました。汗をふきながら、しっかり自分の意見、自分の思いを伝える樫本大進。
これからの活躍にも、どうぞご注目ください!

Ustreamで記者会見の様子をご覧いただけます!
http://www.ustream.tv/recorded/11413944

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≪樫本大進&趙静&コンスタンチン・リフシッツ トリオ・コンサート≫
2010年12月16日(木) 19時開演 紀尾井ホール
曲目:
ベートーヴェン:
ピアノ三重奏曲 第5番 ニ長調 「幽霊」 Op.70-1
ピアノ三重奏曲 第6番 変ホ長調 Op.70-2
ピアノ三重奏曲 第7番 変ロ長調 「大公」 Op.97

ジャパン・アーツぴあコールセンター (03)5237-7711
公演の情報はこちらから

■予告!■
シリーズ第2弾!樫本大進&コンスタンチン・リフシッツ
ベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会 Vol.2
2012年3月8日(木) サントリーホール
posted by JapanArts at 10:15| ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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